2030年の高齢者住宅がいかにあるべきかその高齢者住宅モデルを作ろうと、高齢者住宅支援事業者協議会で8つの分科会を組織し、参加企業の専門的見地から1年間の協議を積み重ね、各社の意見を集約し2020年5月に報告書としてとりまとめました。
この報告書はタムラプランニング・アライアンスとしてとりまとめた、
・2014年の【スマートエルダーリビング】モデルプロジェクト ~2025年の高齢者の住まいを考える~
・2017年のスマートエルダーリビング・モデルプロジェクト vision2030
を継ぐ第3弾に位置付けられる。
8つの分科会
報告書の概要
目指す高齢者住宅(居室モデル)
コンセプトは「入居者がこれまでの暮らしを継続できる」住宅です。生活に必要な水回り設備を設置し、入居者の身体状況によって可変出来る機能を持たせましてした。また、天井走行リフトによって、入居者の自立支援とスタッフの負担軽減をはかります。心地よう空間を実現するため、ダイニング・リビングやバルコニーのスペースも設けてあり、家族や友達が来てもゆったり過せます。狭い居室では、生きる活力が生まれません。2030年に向けて、35.5㎡の居室を提案します。
1.鳥瞰図
寝室である洋室とリビング・ダイニングキッチンを一部屋にした2室構成です
洋室はトイレと浴室が直結しています
2.入口
ドアーには廊下の人通りの気配が分るようにスリット窓を設けます
3.リビング・ダイニング・キッチン
リビングからダイニング・キッチンを連続に配置です
4.ダイニング・リビング
洋室へは全開できる引分扉で一体感があります
5.洋室・バルコニー
バルコニーはウッドデッキで椅子・テーブルで寛げます
6.洋室
天井付の走行レールとリフトが備えられています
7.トイレ・浴室
加齢による視力低下で視野が狭まることから便座や手摺などの色を目立つようにします
8.トイレ・天井走行の収納
リフトは使用しない時期は吊戸棚の中へ収納しておきます
9.トイレ・洗面
視力低下対応のため洗面器前と便器の背面を違う材料で色合いも濃いめにします