私たちのエルダーリビング

介護保険が2000年に施行されて以来、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホーム等、様々なカテゴリーの高齢者向け住宅・施設の整備が進展しました。高齢者住宅・施設の選択肢は増えたように見えますが、これらの「 施設 」が、入居者にとって本当に心地よい場所であり、将来ずっと住み続けられる場所であるかどうか疑問が残ります。最も大切なことは、高齢者が最期まで住み慣れた環境で生活し続けることができる「 住宅 」であるかどうかです。私たちはこの課題に焦点を当て、「こんな高齢者住宅に住みたい」をテーマにこのドキュメントを制作致しました。

このドキュメントは、現在供給されている有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の課題分析を実施し、団塊の世代が求めている高品質な生活空間とは何か、高支協が考える高齢者住宅とは何か、についてまとめた内容になっています。「私たちのエルダーリビング」は、高支協メンバーによるそれぞれ専門分野からの知見をまとめたもので、居住スペース、省エネ・創エネ、照明と内装、衛生設備、庭、食事、睡眠、リハビリ、福祉用具、コミュニケーション、認知症ケア、ターミナルケアなど、多岐に渡る分野についてまとめています。