介護や高齢者住宅に関して、私たち高齢者住宅支援事業者協議会(略称:高支協)が想う内容についてコラムを連載することにいたしました。

さて、皆さまご存じの通り、2025年に入り団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、いよいよ国民の約5人に1人が後期高齢者という超高齢社会に突入いたしました。

これにより介護サービスの需要が急増し、介護人材不足の深刻化や、高齢者医療費・介護給付費が膨らみ社会保障費の高騰など、社会を取り巻く環境は目まぐるしく変化しており、今後さらに時代に適合した社会構造の変革が求められています。

私たち高支協は、将来における高齢者の暮らしのあるべき姿の実現に向けて、社会への啓発・普及活動と、より良いサービスの開発を喚起することを目的に、高齢者住宅について優れた技術をもった専門企業
（サプライヤー）が集まった任意団体です。

具体的な活動といいますと、「未来の高齢者住宅委員会」では、参加メンバーが将来あるべき高齢者住宅とはどういうものかを各専門分野の見地で、提案や研究を行い、ドキュメントとしてまとめたものを発刊、講演しています。

また、介護現場で役に立つ優れた福祉用具やサービスをもっと社会に知ってもらうための訴求活動など、
高支協の理念に基づき、さまざまな活動に取り組んでいます。

この連載のタイトルである『サプライヤーの目』では、高齢者住宅へ様々な商品やサービスを供給する側の立場から、これまでの経験やノウハウに基づき、独自の観点で今後の介護業界や高齢者住宅が向かうべき方向性についての提案や、豊かなくらしができる高齢者住宅を実現されている事例を紹介してまいります。

高齢者住宅事業者をはじめそこで働くスタッフ、高齢者住宅に入居されている方やこれから入居をご検討されている方など、幅広く多くの方に気軽に読んでいただき、参考にしていただけると幸甚です。
どうぞよろしくお願いいたします。

高齢者住宅支援事業者協議会　会長　菊地通晴